大学技術職員の活躍に向けたスキルの見える化:スキルの質保証と主体的情報開示の試行(富士通Japan株式会社)
2023/10/06ユースケース
2023年度「Trusted Web の実現に向けたユースケース実証事業」におけるユースケースのうち、富士通Japan株式会社による「 大学技術職員の活躍に向けたスキルの見える化:スキルの質保証と主体的情報開示の試行」をご紹介します。
事業内容
- 大学教員のリレーションや主観的判断に基づき成立することが多い大学間/大学~企業間の共同研究等のプロジェクトにおいて、その中心的役割を担い多く多彩な資格・スキルを有する大学技術職員に着目し、より高効率・高精度・広範囲での多くのプロジェクト成立を実現すべく、そのスキルに関する課題を整理、有効活用に必要な仕組みを検討する。
- 可視化されていないことが多い技術職員の定量的(資格等)・定性的(経験等)スキルを体系的に標準化/可視化する。
- 標準化/可視化したスキルデータの信頼性を担保する仕組みや運用方法を検討・設計する。
- スキルデータの学内外での流通に必要なプラットフォームの具体的な検討を2023年度に琉球大学等と共に行い、2024年度以降に開発を含めた実証、事業化を目指す。
社会的・経済的な価値
- 研究の下支えをする技術職員の適正な配置や新たな手配により、教員の研究時間が捻出されることで、年々増加を要求される外部からの研究資金等受入額の確実な確保に繋がる。
- 技術職員のスキルが見える化されることで、研究機関/企業間での優秀人材の活動・交流の活性化に繋げることができれば、技術職員の雇用機会の増加、働きがいを創出できる。
- 技術職員の地域民間企業への技術協力・支援等により新たなビジネス創出による地域産業活性化が期待できる。
- SDGsのターゲット8.3、8.5をはじめゴール8「働きがいも経済成長も」やゴール9「.産業と技術革新の基盤を作ろう」の達成に貢献する。
- 技術職員にとどまらず、大学教員や学外の様々なスキルを持った住民の幅広い活躍に向けた仕組みに将来的に発展させることで、人口減少・労働力不足といった社会課題を改善するきっかけ作りに貢献する。
Trusted Webの実現により解決する内容
- 技術職員は、自らの属性情報の開示範囲やアクセスを主体的にコントロールできるようになるとともに、提供した属性情報が合意した範囲(期間、提供先)において取り扱われているかを追跡できる。
- 技術職員は、定量的に証明することが困難なスキルや経験等を、信頼できる他者に証明してもらうことで、今まで発生しなかったような共同研究や地域との新たなプロジェクト創出が実現する。
- 大学は、共同研究先や学内外プロジェクト依頼元に対して正確に技術職員の情報を連携、学内シーズを効果的に活用した新たな共同研究や学内支援のマッチングが可能となる。
- 共同研究先・自治体等の学外団体は、提示情報の改ざん有無、信憑性の確認が可能となり、より精度の高いマッチングが可能となる。
ユースケースに関連する資料
- 中間報告(YouTubeリンク)
- 最終報告(YouTubeリンク)
- 成果概要(PPTX 2枚でまとめたもの)(資料リンク)
- 最終成果報告書概要版(PPTXをPDF化)(資料リンク)
- 最終成果報告書(Word文書をPDF化)(資料リンク)
- 要件定義書(GitHubリンク)
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